自分を変える難しさ
誰かと一緒に過ごすとなると、互いの価値観がぶつかり合い、場合によっては離れてしまうこともある、という話はよく聞きます。 そんな時に、相手を変えようとせずに自分が変わった方が、視野が広がり相手を許せるようになるというアドバイスもよく聞きます。 ただ、自分を変えるというのは、そう簡単なことではないのではないかということを言いたいのが今日の記事です。 歳をとるごとに、新たな経験を通して考えが深まったり、視野が広がったりするのは、私にも実感があります。社会人初年度よりも今の方が経験値が上がっているのは、それだけ多くのことに触れたり取り組んだりしているからです。当然のことです。 ただ、さまざまな経験を通して、できるようになったことや考え方が変わった実感は確かにあるのですが、「自分が変わったか」というふうに言われれば、あまり変わっていないようにも思うのです。 これは、変わるべきものの捉えの違いによると思いますが、よく言っているのは「価値観や見方を変える」という方で、私の場合は、「視野の広がり、できることの幅の広がり」のことを指しています。 今まで知らなかったことに出合う、色々の人に出会う。また、様々な事を任されて、取り組むことで、できることが増えたり知っていることが増える。そうして、自分が変わっていった自覚はあるのですが、自分の価値観が変わっただとか、考え方が変わったかどうかと言われれば、あまり変化はないと思っているのです。 仕事も大事だけど、プライベートの方を大事にしたい。無理はしない。人との関わりが苦手な自分は、関わる人の数をなるべく抑えるようにしたり、一人の時間を確保したりするなど、大事にしているものがあります。電気はこまめに消すべき。次使う人のことを考えて動くべき。生活習慣においても、大事なものはあります。 仕事は責任感をもって取り組むものです。ただ、得意・苦手もあるので、なかなか全ての業務を完璧にこなすことはできません。 今の自分にも、自分が大事にしているものにも、良さはあると思っています。こうすれば人はうまくやっていけると思う持論だってありますし、良きことだと思って日々の行動が出来上がっていると思っています。 ですから、視野を広げたりできることを増やしていくことはできても、そこから自分の大切にしていたものを変えたり、価値観を変えていくなどは大