頭に残る勉強法

  高校を卒業してからというもの、あれだけたくさん勉強をしたのにも関わらず、思い出せることが少なく、使えないものとなってしまっていることに、ショックを受けていました。社会人になった今でもそれは変わらずです。


 最近、高校時代の勉強をしなおしています。最初に始めたのは、世界史と数学。ちょっとずつではありますが、教科書を読んで、思い出しています。


 せっかく頑張って覚えたことも、時間が経つと忘れてしまう・・。なんとももったいないことです。

 どうすれば、自分のものにすることができるでしょうか。


1、自分にとって必要であること

 なんのために勉強をするのか。一言で言えばそれは、自分の生活を豊かにするためだと私は思っています。知っていることが多いと、それだけ見方が変わったり見えていなかったものが見えるようになったりします。また、知識を使って考えることが増えます。

 でもそれは、自分にとって必要であるとか、大事であるという思いがないと意味がありません。興味のないことや、自分に関係のないことは、必然性がないので、覚える必要がないと判断してしまうからです。

 ですから、学んできたことが、自分にとって必要であると思えることが、大事であるということができます。


2、自分にとってどのような点で大事だと言えるか

 高校時代の勉強スタイルは、ズバリ試験勉強。暗記が多かったり、覚えることが多かったりという勉強方法でした。当時の自分も、無意識に覚えることが大事なのだと思って勉強していました。問題に答えられることが大事で、点数を取れることが大事で。

 ですが今は違います。社会人になって、外の世界に触れ、今まで知らなかったことが見えてきました。そのため、必要な知識が増えたため、勉強が必要だと感じるようになったのです。

 では、具体的にどんな点で大事だと言えるでしょうか。


 例えば数学。だいぶ前ですが、三角関数の勉強をし直しました。サイン、コサイン、タンジェント。三角比とごっちゃ混ぜになっていたり、そもそもそれがなんだったのかまで忘れている始末。

 今勉強し直して気づいたことは、角度を表す方法は、決して度数法(何度で表す方法)だけではないということ、円を元に考える方法がある(弧度法)ということがわかったということです。生活で使うことはないでしょうが、円に対する新たな見方ができたところに(すでに高校で習っていたにも関わらず)、新しい見方が得られて面白かったです。


 数学は、覚えるというよりも、考え方を学ぶものだとどこかで教わったことがあります。どの勉強も同じでしょう。歴史は他に比べて覚えることが多いのは事実ですが、最終的には、覚えたことを使って考えるのが大事な点は他教科と変わらないと思います。

 どの教科も、学ぶことで、見方が広がり、考え方が身につくということが言えます。


3、学んだことをどうやって普段に生かすか

 学んだことは、使わないと忘れてしまいます。ですから、自分にとってそれが大事なのだと思えることが重要です。

 最近、日経新聞の購読を始めました。社会を知りたいと思ったからです。新聞を読むには、経済用語がわからないといけません。一度聞いたことはあっても、どんな意味か曖昧になっていたものも、調べたことで理解し、読めるようになってきています。

 新聞記事をきっかけに、過去の出来事と繋げてみたり、自分がどう考えるかと自分に問うてみることで、自分の認識する世界が広がります。知識が必要なので、使うことで忘れにくくなります。

 一方で、理数系が難しいです。もともと関心が低く、普段の生活に現れにくいからです。

 印象に残れば、頭に残りやすいようですが、学ぼうと思えなければ、学べませんし、使わなければ忘れてしまうからです。この点が今の自分の課題点です。

 仕事で使うことはあるのですが、せいぜいそこから広げていくしかないと思います。ただ、モチベーションには繋がりにくい・・。


4、普段からできること

 私はアナログの手帳が好きです。用もないのに持ち歩いたり、開いて中を見てみたり。何かを書きたいと思っても、何も書くことがなくて終わってしまうなんて、日常茶飯事です。

 でも、毎日開くことで、否が応でも目に触れます。どこに何が書いてあるかが無意識に頭に残ります。大したことは書いてないですが、最近は、調べたことや学んだことをメモするようにしています。

 この前、電車の吊り革広告に、日能研の問題がありました。テーマは「プラスチック」そこには、ペットボトルのことが書いてあって、よく読むと、「ポリエチレンテレフタラート」という見慣れない言葉が書いてあり、それが、「PET」の略であることがわかりました。

 それがどんな物質であるかを知らなかったので、スマホで調べたりもしました。それを、手帳に書いています。

 よく聞く言葉なのに、どんな意味か、どんなものかが知らなかったことで、知りたいという思いにつながりました。おかげで、今でも頭に残っています。

 あまり普段使わないことでも、書いておくことが大事なのだと思いました。自然と、脳が「必要なこと」と認識しているようです。忘れやすい私にとっては、大事なことだと思いました。


 学生時代は、試験をパスするための勉強でした。今ではそれを後悔しています。もっと、自分のためにしていることなのだ、という思いがあれば、違ったのでしょうが。

 あと今思えば、高校生のうちに、アルバイトをしておくべきだとも思いました。社会のことを早く知っておけば、自分にとって勉強の必要感が高まったと思います。

 学生時代の学びを、今の自分のものにしたい。そう思って、休みの日は、珍しくも、勉強する時間をとっています。そんなに長い時間ではありませんが・・。

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